新潟県歯科技工士会へ新潟中越地震義援金持参報告
理事長 桑原敏勝

1月13日(木)、前回第4回本部理事会において決定された中越地震義援金総額100万円を理事長、石田専務理事、事務局(取材のため)の3名で新潟県歯科技工士会へ持参した。会員各位の心のこもった義援金なので、県技会長にお目にかかり、直接手渡したかった。

   
 
東京10時12分発のMaxときに乗車し、12時半には新潟に到着した。かねてより県技会長との面談の時間調整を潟Tンデントの山本さんにお願いしており、新潟駅まで山本さんが迎えに来てくださっていた。途中、越後湯沢から燕三条まではかなりの積雪で新潟の道路が心配だったが、思いの外寒くなく、雪も思ったほど多くはなかった。  新潟県歯科技工士会は研修室を備えた立派な会館があり、山本さんの車で県技会館まで送っていただき13時に到着、「お寒いところを」と県技小浦方 泰会長と大西尚之専務理事に温かくお迎えいただいた。

 一通りのご挨拶が済み、歯技協では相互扶助の精神から会員各位により義援金を集め、本日持参するに至ったことを説明し、お渡しした。 励みになると非常に喜んでいただき、被災の写真などを見せていただいた。被災者マップによると新潟県のたて中心の箇所が多く被災していることが分かる。災害適用地域に所在しているラボは101軒で、そのうち中心部近く(中越地方)に全壊、半壊が集まっている。また一部損壊やライフラインの途絶したところもある。不運なことに夏の三条の水害を被った上に今回の地震の被害にも遭われた方もいる。

             

幸い技工士会館は被害なく済んだので、研修室に設置しているプロパンや機械備品を貸して欲しいと、申し込みが多くあったそうだ。小浦方会長のお話では、現在損壊したラボも2〜3週間で回復し、営業しているが、患者さんの数が一気に減り、先生方も余震が続くので形成をやらない状態があったということだ。10月18日から11月8日まで、小千谷で大学、衛生士会、技工士会がチームを作り避難している人の歯科治療をし、県から感謝状を頂いたのだが、歯科技工という職業の理解を深めたのではないかと思うと話された。

大西専務は、今回の災害でつくづく感じたが、新潟県では個人経営が多く、ラボの仕事も24時間体制で行っている状態だ。旅行にも行けず、こんなことでは明るい未来などない。グループ化してワークシェアすることを考え、互いに助け合えることが出来ればと思うが、現実はみんな所謂職人なので、うまくいかない。と、専門職であるから纏まりがつけにくいことを吐露した。大西専務は覇気が表に出るタイプで県技役員として活力を見出そうと努力しておられるのが感じられた。

       

また小浦方会長は温和な方で、昨年は、参議院選挙、技工士大会、水害・地震等次々に起こり、会員の声を聞き、善処しようと思うが、やはり生活優先になってしまうことを危惧されていた。これからのラボのあり方など互いに話が盛り上がり、時間を忘れて話し合ったが、帰りの新幹線の切符を用意していたので、名残惜しいがお暇することにした。